[2000.03.27]
  ラヂオの時間


 ▼ラジオ大検証!〜21世紀、ラジオはどこへゆく(@マーケ SMEマーケティング通信)
  http://www.sme.co.jp/MoreInfo/atMarke/sp03-01.html


 テレビ局の数も少ない田舎だった。だが,夜になると東京からのラジオ放送が雑音に混じって聞こえてきた。韓国語やロシア語などの雑音に混じって聞こえてくるその声は,とっても尊いものだった気がする。そして今,ラジオはIPで尊さを伝えだす…。

 日本での放送が始まってから3/4世紀が経つラジオ。ラジオ局は今,インターネットを使うことで,大きな変革がもたらされている。テレビを見ながらネットをすることはできないが,ラジオを聴きながらならできる。またメールによるアクセスは手軽で,速い。ラジオ+インターネットという新しいメディアの形が,私たちの生活にすんなりと溶け込むのは以外と早いだろう。

 ラジオというメディアは,不思議なものだ。テレビもあり,インターネットもあり,という状況のなかで,ラジオが占める位置というのは微妙なもの。まったくラジオなんて聞くことがないという人もいるだろうし,仕事中に流れているから聴いてるだけ,という人も多いだろう。

 テレビもラジオも,近い未来にはすべてIPベースでの放送となるだろう。今の,IEのラジオバーなどは,その途上であるに違いない。もちろん,今までのラジオがなくなるわけでなく,それがもうひとつの媒体となるだけだ。IPなら世界中どこででも聞ける。ラジオにとっての命である,聴いている人たちの声が,すぐにメールで戻ってくる。そして(テレビとは徹底的に違う)パーソナリティとの距離の近さが,形作れる。IPにラジオが乗ったとき,新しい,ラヂオの時間が始まる。


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